2017年1月11日水曜日

2月12日 広島大学フェニックスリーダー育成プログラム「第6回国際シンポジウム」参加のお知らせ/Participation in The 6th International Symposium of Phoenix Leader Education Program at Hiroshima University

 2月11日12日にかけて、広島大学霞キャンパスにて開催される広島大学フェニックスリーダー育成プログラム
に、安東量子か参加いたします。
 Ryoko Ando, representative of Ethos in Fukushima, will participate in
of Hiroshima University Phoenix Leader Education Program, ――;which will be held on 11 - 12 February 2017 at Hiroshima University Kasumi campus.

 開催概要を、広島大学のサイトから引用いたします。
 Symposium outline (referred from Hiroshima University website):
福島原発災害後の復興にあたり、現在も国内外の多岐にわたる分野から、多くの支援と努力が続けられていますが、復興への道のりは緒に就いたばかりとも言えます。そこで、第6回を迎える本国際シンポジウムでは、福島の復興過程における「仲介者」の役割に注目し、研究者と地域社会とのギャップを埋めるための議論を行う予定です。
The people of Japan have made a concerted effort to the ongoing reconstruction of Fukushima along with the support of people from around the world. Despite these extensive efforts, it can be said that the reconstruction has just begun. The 6th International Symposium will focus on the role of the mediator during the Fukushima recovery process to bridge the gap that exists between scientists and the local community.

 安東は、2月12日のシンポジウムの中で、
「原発事故後の共通の言葉をつくる ―いわき市末続地区の経験―」
のタイトルで15分の発表、その後のパネルディスカッションにパネリストとして参加する予定になっております。
 Ando will make a 15-minute presentation
"Forming Common Language after the NPP Accident -- from Experiences in Suetsugi District, Iwaki City --"
in the symposium on 12 February, and then will attend the panel discussion as a panelist.

 参加費は無料ですが、参加には事前申し込みが必要となっております。 広島大学のサイトからお申し込み下さい。
 Admission is free but prior registration is needed via Hiroshima University website.

 同時通訳がつく予定ときいております。
 We heard that simultaneous translation will be provided.


 福島県内から参加される他の発表者の皆さまも、私たちの活動に最初期からご協力いただいている福島県立医科大学の宮崎真先生をはじめ、震災からそれぞれの現場の第一線で向き合ってこられた方たちばかりです。西日本地域で、こうした福島の現場の声をお聞きいただけるのは非常に貴重な機会ではないかと思います。
 Other speakers from Fukushima prefecture, including Dr. Makoto Miyazaki at Fukushima Medical University who has been our advisor from very early days of our activities, are serving in the front line of their own stages from just after the disaster. We think this is a precious opportunity to be able to listen to such front-runners from Fukushima in western Japan.

 足をお運びいただけましたら幸いです。
 We would appreciate if you could come to the symposium.

ARPS2016での発表原稿とスライド/Manuscript and slides of ARPS 2016 presentation

 2016年9月に南オーストラリア州アデレードで開催されたARPS2016で、安東が発表した口演原稿とスライドを掲載いたします。
 Here we post the manuscript and slides of the presentation made by Ando in ARPS 2016, which had been held in Adelaide, South Australia on September 2016.

 発表原稿は英語講演のままとなっております。

 本発表では、東京電力福島第一原子力事故後が住民生活にもたらした混乱、放射能汚染のみならず、政府によって定められた基準や制度が、その混乱をさらに大きくしてしまったことについて述べ、福島県いわき市末続地区における住民の自助努力による活動がどのようにその混乱を克服したか、またその限界について説明しました。さらに、2016年9月現在における福島県内の避難区域の現状について、特に政府の避難政策の面における問題点を指摘しています。現在、福島県内の避難指示は順次解除されており、規模は縮小されておりますが、依然として一部に避難指示は継続中であり、この後、さらに状況は変わっていくことは確実ですが、現在の状況分析の一助としていただけましたら幸いです。
 In this presentation, at first, we explained about the confusion of resident life which had been brought on by the TEPCO Fukushima Daiichi NPP accident, and the fact not only the radiation contamination but also government-established standards and regulations have aggravated that confusion. Then, we introduced how self-help activities by residents in Suetsugi district, Iwaki city, Fukushima prefecture overcame that confusion, and the limit of such activities. Furthermore, with some description of the current situation in the evacuation areas in Fukushima prefecture, we especially pointed problems in the evacuation policy by the Government. Now the evacuation orders in Fukushima prefecture has been lifted one by one, and their scale is becoming smaller. However, in certain areas the order is still active. The situation is still, and will be, fluid in the future, though, this presentation will help you to understand the current situation.

 本発表にあたりまして、スライド、原稿作成、そして発表にいたるまで、多大なるご協力をいただきました荒井多鶴子さんに心から感謝申し上げます。荒井さんのご協力なしには、とてもできませんでした。
 We are very grateful to Ms. Tazuko Arai for supporting the presentation, including preparation of the slides and manuscript. Without her great contribution, we couldn't have done it.

2017年1月8日日曜日

3月18日 東京大学 哲学構築シンポジウム 「あのときの、あれからの福島」参加のお知らせ

 3月18日(土)、東京大学文学部で開かれる
に、安東量子が発表者として参加いたします。
 発表タイトルは「福島で暮らす/暮らせる、暮らさない/暮らせないということ」で、30分を予定しています。
 東京電力福島第一原子力発電所事故以降、福島県内で暮らすことがどういうことだったのか、私の経験からお話ししたいと思っています。放射能とどのように向きあわねばならなかったのかということだけでなく、国によって定められた基準や区域指定が住民生活にどれほど大きな影響と混乱をもたらしたかということについても触れたいと思っています。
 他の発表者の皆さまも、事故後の福島県内の現実と第一線で向き合ってこられた方たちばかりですので、現地の実情を理解するための大きな一端になるかと思います。
 足をお運びいただけましたら幸いです。
    日時:2017年3月18日(土)午後1時~
    会場:東京大学文学部法文二号館一番大教室
    各提題30分、各コメント15分、その後ダイアログ

 主催の東京大学大学院人文社会系研究科・哲学研究室 一ノ瀬正樹先生のサイトから、概要(PDF)について、以下引用いたします。
 東日本大震災六年目を迎えて、改めて問題を再考し、「災害復興のための哲学構築」という私どもの科研費主題の進展を図る、という趣旨で、シンポジウム「あのときの、あれからの福島」を開催いたします。いまなお、さまざまな点で、福島の現状は、福島県外で誤解されておりますので、被災地復興という視点から、東京にてこうした集会を行う必要性が依然としてあると理解しています。実際、震災後も、熊本地震、鳥取地震と続き、いつまた、日本のどこにおいても、災害発生可能性があり、放射線が関わる災害の可能性も当然あります。そうした状況を踏まえ、近年最大の災害である東日本大震災そして福島第一原発事故について、もう一度振り返り、現在進行形の被害や誤解の解決、そして将来に向けての教訓を得ること、に関して、現地からの声も含めて、学術的かつ実効的な形で、方向性を模索してまいりたいと思っています。